「受験で忙しくなる前に英語圏へ留学を」と考える生徒さんや保護者の方が年々増えています。ただその一方で「中学生が単身で海外留学ってできるの?」と不安に思う人もいるのではないでしょうか。結論からいうとできます!このページでは日本人が少なく、治安も良く、費用的も良心的なノバスコシアでできる中学留学の種類とかかる費用、そして留学先の選び方について紹介します。
この記事の目次
中学生の短期留学(5ヵ月〜1年未満・セメスター留学)
短期留学を通して海外でひと時を過ごした経験は、多感な時期のお子さんの視野を広め、自信を養い、将来の進路を考えるきっかけを与えてくれます。留学パターンとそれぞれの費用、留学タイミングは次のとおりです。
留学パターン
- サマースクールに通う
- 語学学校に通う
- 公立学校に通う
滞在方法はホームステイになります
タイプ別のかかる費用
※授業料・滞在費込み
サマースクール(大学の寮滞在タイプ): 約26万円/ 1週
サマースクール(9~16時・通学タイプ): 約25万円/ 4週(滞在費別)
語学学校 : 約24万円/4週 (授業料とホームステイ代)
公立学校 : 約20万円/月 (授業料とホームステイ代)
※為替レートにより変動します
留学タイミング
サマースクール:夏休み期間にご都合に合わせて選べます
語学学校:最短1週間より、ご都合に合わせて選べます
現地公立学校(セメスター留学):9月~翌年3月末(7ヵ月)、もしくは2月〜翌年1月末(7・8月は夏休みのため実質10ヵ月)※夏休み中は語学学校かサマースクールなどに参加できます
サマースクールについての情報はこちらの記事をごらんください。
中学生の長期留学(1年以上の留学・正規留学)
長期留学なので、英語力の飛躍的な向上が期待できます。また、お子さんの視野を広めるのはもちろんですが、中学から留学していると生まれた月によっては飛び級のように日本よりも早く高校を卒業できる場合があります。フランス語がグレード4〜9(日本での小4〜中学3年生)まで必修なので英語に加えてフランス語を学ぶこともできます。
留学パターン
- 現地の公立中学校に通う(ノバスコシア公立高校留学プログラム(通称NSISP)
- ハリファックスの私立中学に通う
- ボーディングスクール(全寮制の学校)への単身留学
- 親子留学
滞在方法
単身で来る場合は、ホームステイが一般的です(ボーディングスクールを除く)。親子留学の場合はアパートを借りて住みます。
留学タイプ別のかかる費用(年間)
※授業料・滞在費込み
公立高校(ホームステイ): 約100万円/ 5ヵ月、約200万円/年
私立学校(ホームステイ): 約350~450万円/年
ボーディングスクール(全寮制の学校): 約650万円~/年
親子留学(賃貸の部屋を借りる) : 600万円/年
留学タイミング
公立高校:一年留学は9月から翌年6月末まで あるいは、2月~翌年1月末まで(夏休みサマースクールや語学学校に通う必要があります)
私立高校:一年留学は9月から翌年6月末まで(高校は単位取得がありますが、中学生はご相談下さい)
ボーディングスクール:一年留学は9月から翌年6月末まで
親子留学:お子さま全員が小学校・中学校に通う場合は時期を選べます
中学生の海外留学先の選び方
お子さんが海外へ単身留学する以上は、親としては安全面を含めて環境が整っていることが第一、そしてできることなら費用を抑えられるとありがたいですよね。
英語環境と安全面は万全?
ネイティブの発音に触れられるだけでなく英語を話しやすい雰囲気があるか?
高いお金を払っての海外留学。英語力向上が目的ならば英語環境は重視したいとことですよね。カナダは移民の国であるため現地のカナディアンの英語がきれいであるのはもちろんのこと、普段から移民の人がしゃべる英語を聞き慣れている場合が多いです。なので発音に自信がない生徒さんでも言いたいことが通じることが多いです。なかでも、カナダ・ノバスコシア州は治安が比較的よく人々もフレンドリーで知らない人にも気配りや話しかけてくれる人が多いので、英語を話しやすい雰囲気があります。
物理・心理的に十分なサポートをうけられるか?
中学生の単身留学となるとサポート体制も気になるところだと思います。カナダの比較的どの州でも留学プログラムが用意されていると思うので、懸念点を伝えながら具体的にどのようなサポートを受けられるのか確認すると良いでしょう。
ちなみに「教育の州」ノバスコシア州ではNova Scotia International Student(NSISP)という、州の教育省主催の留学プログラムによって運営されています。1997年から留学生の受入れをしている歴史あるプログラムで、州内の7つの教育委員会が一体になって運営しているカナダ全土で唯一の取り組みです。滞在方法はホームステイなので大人の目があり安心する方も多いです。ホームステイ先や学校が機械的に決まるというよりは、ホームステイコーディネーターという留学生専門のスタッフがいて要望を元に授業のことやホームステイなどの手配もしてくれます。
一般的にカナダの留学プログラムは、ホームステイは別業者に斡旋依頼をしていることが多いのですが、NSISPは直接手配をしてくれるので、何かあればコーディネータにいろいろな相談ができます。
ホームステイ先には他の国からのホストブラザーやホストシスターがいることもあり、カナダ人だけでなく他の国の友達もできます。季節に応じたイベントやアイスホッケー観戦、スキー教室やスケート、カーリング体験などもあります。ちなみに、学校の授業時間は、9時~15時やエリアによっては7:55~13:55、9:25~15:25など学校によって異なります。中学校まではクラス単位で授業を受けるので、友達が作りやすいです。
NSISPに興味のある方向けに、こちらの記事でNSISPの応募要項についてまとめています。
費用について
授業料や滞在費などトータルの費用はいくらか?
他の州のプログラムを調べている方はお気づきになった方もいるかもしれませんが、ノバスコシア州はカナダの大都市と比べて低いのでリーズナブルに英語を学べます。かといって治安が悪いわけでもなく、英語環境も整っているので、環境と費用双方のバランスがとれたエリアです。
中学生で単身留学された方の事例
- NSISP セメスター留学/ 2月~6月末の5ヵ月/ フルサポート
バンクーバーで小学生の時に親子留学をしたいたことがあり、帰国後2,3年して英語を忘れてきそうだったため、ノバスコシア州の公立中学校に通学。ホストブラザーたちとも仲良くなり、帰国後英検2級合格。 - NSISP 体験留学/ 9月~3月末の7ヵ月
中学2年時に単身留学。 初めての海外で、慣れるまでは時間がかかったそうですが、帰国後に戻った中学校で、ALTの先生の手伝いをしたり、英語が得意科目に。 - 私立学校 1年留学/ 2月~翌年1月末までの1年 / フルサポート
中学1年生の3学期から中学2年生の2学期までアートなどに力をいれている私立学校に通学。私立学校は少人数制で目が行き届き、留学生の英語のサポートが充実していました。帰国後は、英語に力を入れている高校に進学。
いかがでしたでしょうか?中学生の海外留学は大きな決断ではあるものの、多感な時期に得る貴重な経験は、将来にわたってかけがえのな体験となるでしょう。高校受験、大学受験に向かって勉強が難しくなる前に様々な経験をすることは、将来の進路やキャリアについて考えるよいきっかけになると思います。弊社ではノバスコシア州在住18年の日本人エージェントが、留学準備カウンセリングから現地サポートまで、一貫してお手伝いしています。ご興味・ご質問のある方はお気軽にお問い合わせください。