このページでは、ノバスコシア州でできる高校留学の種類と費用、おすすめのプログラムを紹介します。あわせて、高校留学をする前にあらかじめ知っておきたいことも説明しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
ノバスコシア州でできる短期高校留学(数週間~5ヵ月までの留学)
留学パターン
- サマースクールに通う
- 5ヵ月の現地公立校への留学(セメスター留学)
- ハリファックスの私立学校への単身留学
- ハリファックスの語学学校への単身留学
- グループ留学など(ご相談下さい)
滞在方法
単身で来る場合はホームステイが一般的です。
費用
サマースクール(9~16時・通学タイプ): $2,700〜/ 4週(滞在費別)
公立高校(セメスター留学): $10,825/ 5ヵ月(授業料とホームステイ代込み)
語学学校 : $2,500〜/4週(授業料・ホームステイ代込み)
CAD$1=約100円(2023年1月現在)
ノバスコシア州でできる長期高校留学(1年以上の留学・高校の単位を取得する正規留学)
留学パターン
- 現地の公立高校へ単身留学
- ハリファックスの私立高校への単身留学
- ボーディングスクール(全寮制の学校)への単身留学
- 親子留学
滞在方法
単身で来る場合は、ホームステイが一般的、親子留学で家族で来る場合はアパートに住みます。
費用
1年間(9月~翌年6月末の10ヵ月、2月~6月と9月~1月末の10ヵ月)の場合 ※授業料・滞在費込み
公立高校(ホームステイのみ): $21,025/年
私立学校(ホームステイ): $40,000〜/年
ボーディングスクール(全寮制): $65,000~/年
親子留学(親1人+子2人): $50,000〜/年
CAD$1=約100円(2023年1月現在)
ノバスコシア州高校留学プログラム(NSISP)がおすすめ
費用をみれば一目瞭然ですが、公立高校がやはりリーズナブルです。ノバスコシア州では州内7つの教育委員会が協力して世界中からの留学生を受け入れ良質な教育機会を提供しています。特徴は次のとおりです。
英語圏でもリーズナブルな州で、効果的な英語力向上が見込める
大学で留学するとなるとかなりの費用がかかりますが、高校留学の場合はそこまでではないですし、ノバスコシア州はバンクーバーやトロントエリアなどと比較し、授業料だけで比べますと2/3くらいで済みます。また、日本人の割合も他の都市と比べると少ないので、留学には適しています。
1つの学校に日本人は5名と制限。日本人が少ない環境で学べる
ノバスコシア州高校留学プログラム(NSISP)で留学する大きなメリットは、一つの学校に同じ国籍からの留学生は基本的に5名までとなっていますので、日本語を使う機会が少ないということです。留学コースは1年留学コースと3年留学コースがあります。NSISPの応募要項や留学方法についての詳細はこちらをご覧ください。
9月と2月スタートの2学期制
高校受験はなく学区制のため近隣中学の生徒が進学します。制服や教科書もありません。各授業の教室に移動して午前2コマ、午後2コマずつを履修します。日本の大学のように科目に合わせて教室が変わります。学校のスポーツ系のクラブは、前期と後期で別に行われ、例えばサッカーやアメフト、バレーボールなどは前期、ラグビーやバドミントン、陸上などは後期などとなっていますので、いろいろ試すことができます。また、留学生はアルバイトはできません。
公立高校でも国際バカロレラ(IB)コースがある
日本の場合、インターナショナルスクールや一部の私立学校で受けられるIBコースを、公立高校で受けられます。高校入学前に希望を出し、IBのある高校でグレード10(高校1年生)でPre-IBという準備コースを履修し、グレード11と12(高校2・3年)の2年間のプログラムが本科になります。進度も早く勉強量も多いですが、大学進学の際の応募基準として認められます。フランス語、スペイン語など第2外国語が必修になります。ノバスコシア州の公立高校のアカデミック(大学進学)コースの卒業資格でも、日本やカナダ、その他の国の大学を受験することができ、どの場合でも高校の内申が重要になります。
興味に応じたキャリア教育を受けられる
高校の必修教科の他にも選択教科の幅も広く、リーダーシップやCo-opという職業体験の授業などもあります。海洋学、起業家精神の授業、観光・ホスピタリティーや、社会の当たり前を問う社会学、法律、プログラミングや映像テクノロジーなどが履修できます。教科の種類は高校により様々ですが、高校生のうちから様々な分野に触れることで、大学進学の際の分野選択につなげられます。
ITスキルが身につく
ノバスコシア州の学校では、小学生からICT教育が取り入れられており、グーグルのツールを使って課題を提出したり授業でプレゼンテーションを行っています。算数のゲーム形式の問題を解いたり、小学生のうちから、簡単なグーグルスライドを作って、情報を集めてまとめて発表するという練習をし、中学、高校では更に自分の考えやデータをまとめて説得できるようなものを作り、大学や社会人としても使えるスキルに繋げていきます。
日本の大学受験時に、帰国生入試やAO入試など選択肢が増える
卒業留学の場合は州の高校卒業資格が取れるので、カナダや日本、その他の国の大学に出願できます。日本の大学に進学する場合は、日本の高校の勉強をしていないため一般入試受験は準備が大変になる傾向がありますが、帰国生入試やAO入試など推薦入試のような特別入試を受けられます。
卒業後の進路1:NSISPで公立高校を卒業すると、カレッジにローカル価格で通える
州の公立学校プログラムで高校を卒業すると、州立のコミュニティ・カレッジであるNSCC(Nova Scotia Community College)に留学生費用の約3分の1の学費(カナダ人と同等の価格)で通うことができます。卒業に必修な単位は18単位(教科)。前期と後期で4教科ずつ履修。通年の教科もあります。
カナダの大学は基本的には入試がないので(一部あり)、日本の推薦入試のように内申が重要視されます。特にグレード11(高校2年生)の全学期と12(高校3年生)の前期の内申が評価対象になります。グレード12の秋頃から出願が始まり、大学や学部にもよりますが、2月や3月頃まで出願のピークになります。課外活動やボランティア、リーダーシップなどの人物像も重要になります。ノバスコシア州の学校は中学から成績が100%で表かされるようになりますが、内申点のが平均が70%以上であれば大学進学は可能ですが、有名な大学や学部や高い成績が求められます。
卒業後の進路2:州外の大学や日本、海外の大学へ進学できる
IELTSなどの英語のテストのスコアが必須になります。アメリカの大学進学のためには、SATの受験が必須です。ハリファックスでも受験可能です。
進学実績
これまでのカウンセルカナダをご利用の高校生の約6割が日本の大学進学を目指し、約4割がカナダや海外のカレッジや大学に進学しています。
- 2022年度実績:ICU、上智、立命館、同志社、Mount Royal University(アルバータ州)、NSCC(ノバスコシアコミュニティカレッジ)
- 2021年度までの実績合計:トロント、マギール、UBC、ライヤーソン、ダルハウジー、セントメアリー、マウントセントヴィンセント、早稲田、慶応、津田塾、明治、立教、立命館、関西学院、同志社短大 他 アメリカやドイツ、マレーシア、台湾の大学などに進学した卒業生たちもいます
実際に留学した高校生の体験談を記事にしているので、興味のある方は見てみてください。
留学の心得
自主的に行動することが大事
カナダを含め欧米では、高校を卒業すると一人前と見なされ、卒業後は家を出ることも多いです。高校生もその自覚を培う準備期間でもあるので、学校でも日本のように先生たちが宿題の提出など何回も促したりせず、自分自身で提出期限を確認して計画的に進めたり、自己責任が重要になってきます。分からないことがあれば、授業後に先生に質問したり、黒板ではなくホワイトボードに写されることもあるので、ノートを取れないところがあればコピーをもらったりします。
交渉が必要な場合も
特に留学最初のころは英文を読むのにも時間がかかる場合があるので、もし期限に間に合いそうがない時は期限を延ばしてもらうよう交渉したり、先生や周りの人とコミュニケーションを取ることがとても重要になります。
単位移行が可能か事前にチェックを
1年留学(高校在籍期間10ヵ月)の場合は、日本の在籍高校によってはカナダでの高校の単位の移行を認めてくれることもありますので、学年を下げずともそのままの学年に戻れることもあります。留学前に日本の学校にご相談下さい。
日本の学校の勉強を自習する
日本の高校に戻る場合は勉強のカバーを自身で行う必要がありますが、日本の大学受験の際には一般入試ではなく、帰国生入試やAO入試などの、特別入試を受けることができたり、英語力や海外経験を自己アピールとして受験することができるので、総合的にプラスとなると考えてよいでしょう。
高校留学を目指しているみなさんへ
いかがでしたでしょうか? このように、高校留学をすると将来の選択肢がぐっと広がりますが、そのためには現地での努力も必要になります。英語、特にスピーキング力を高められる貴重な機会なので、最初は勇気がいりますがクラスメートと話したり、分からないことを聞いたりと、少しずつでも英語を使うようにすることが英語力向上への一番の近道です。
NSISPでは、教育委員会や学校を指定することができませんが、留学生がバランス良くいろいろな学校に配属され、母国語に頼らないようにする意図もあります。これまでの留学生たちも、だからこそ英語を使わないといけなかったり、カナダ人や他の国の留学生と友達になることができて良かったということが多いです。
また、これまでのカウンセルカナダの留学生たちは、スペインやドイツ、フランス、イタリア、メキシコ、コロンビア、ブラジル、ベトナム、タイ、韓国や中国など友達になった留学生ところを長期休みや卒業後に訪ねたり、逆に友達になった留学生やカナダ人たちが日本に遊びに来てくれて会ったり、聞いている方もうらやましくなるくらい国際的な世界が広がっています。そのような経験をしたい人にはノバスコシア州のNSISPをおすすめします!
カウンセルカナダをご利用の方には、留学前のオリエンテーションで心構えや過ごし方についてのご案内はもちろん、留学中の困りごとにも時差を気にすることなく、現地で随時相談に乗っていますので、お気軽にご相談ください。
高校生の留学事例・サポート事例
- NSISP 卒業留学
日本の中学校卒業後、ノバスコシア州の高校へ留学。半年も経たずにコロナ禍が始まるが、日本に一時帰国して戻ってこれなくなることを懸念して残ることを決断。オンライン授業や留学生のイベントも制限された中でも、ホストファミリーや学校の友達と助け合い、予定通り卒業。卒業後は州立カレッジに進学し、ノバスコシア州の公立学校に参加していたので、カナダ人と同じ授業料でカレッジに通学できる特典を利用。好きなことを学び、アルバイトでためたお金で車も購入し、学生生活を満喫中。 - NSISPに2年通い高校卒業
高校1年生の3学期より、元々は高校の一年の留学プログラムでノバスコシア州に来て、そのままカナダの高校を卒業したいとカウンセルカナダにエージェント変更。日本の高校での単位をノバスコシアの高校に移行し、コロナ禍の中でも一時帰国もせずに、学校の勉強や課外活動、Co-opでの職業体験、ボランティア活動にも参加したり、カナダ人の仲の良い友達も何人もできて、2年の留学を経て卒業。帰国後AO入試にて、第一志望の大学に合格。 - NSISP 1年留学
高校1年生の2学期より一年留学。帰国後、カナダの高校での履修単位を日本の高校でも認定してもらい、留年せずに同じ学年の生徒たちと高校を卒業し、指定校推薦で大学進学。大学でも高校時代に身に付けた英語を使う環境。
カウンセルカナダでは生徒さんに授業選択や進路指導のアドバイスも行っています。お気軽にお問い合わせください。